シスコは、ユニファイド コミュニケーション分野など新たなコラボレーション ポートフォリオを発表した。発表されたのは、シスコ ユニファイド コミュニケーション システム リリース7.0、Cisco TelePresence Expert on Demand、Cisco WebEx Connectの3つ。
シスコのコラボレーションポートフォリオには、ユニファイド コミュニケーション、ビデオ、Web2.0アプリケーションの3つのポートフォリオがあるが、シスコ ユニファイド コミュニケーション システムはユニファイド コミュニケーションに、TelePresence Expert on Demandはビデオに、WebEx ConnectはWeb2.0アプリケーションにそれぞれに対応する。
シスコ ユニファイド コミュニケーション システム リリース7.0では、アプリケーションの開発環境を強化し、Microsoft Office Communications Serverなど、IBMやMicrosoftのデスクトップ製品との連携を高めたほか、モビリティ機能を強化。Windows MobileやSymbian、BlackBerry OSを搭載したデバイスをサポートする。
また、スケーラビリティを高めて、サーバ1台でCisco Unified Presenceを30,000ユーザに、Cisco Unityを15,000ユーザに対応できるようにした。
Cisco TelePresence Expert on Demandは、銀行の窓口など顧客サービス部門とバックエンドの専門スタッフとの連携を強化。より専門的な知識が求められるケースでは、顧客がボタンに触れるだけで、適切な専門スタッフに接続し、カスタマイズされた対面式のサービスを受けられるようにできるという。
Cisco WebEx Connectは、SaaSベースのアプリケーション プラットフォームで、Web会議サービスであるCisco WebExからシスコ ユニファイド コミュニケーションの世界に入いる入り口のようなものであるという。そして、Cisco WebEx Connectは、今後、シスコのコラボレーションポートフォリオのベースになるフレームワークだという。
エンタープライズ インスタント メッセージング、チームスペース、ドキュメント管理、カレンダー、ディスカッションなどの標準アプリケーションが含まれており、オープンAPIを使って開発されたサードパーティ製のアプリと統合することができる。
シスコ ユニファイド コミュニケーション システム リリース7.0は、10月1日より、Cisco TelePresence Expert on Demandは、本日より提供され、英語版WebEx Connectは、現在、デスクトップ用のウェブベース クライアント版を提供中で、モバイル用クライアント版は2009年初旬に販売開始の予定だという。