富士通の半導体子会社富士通マイクロエレクトロニクス(FML)と独Leica Cameraは24日、Leicaの次世代ハイエンドデジタル一眼レフカメラ向け画像処理システムを共同開発したことを発表した。

Leicaの次世代カメラの画像処理システムには、同社の画像処理LSI「MAESTRO」ならびに同LSIを制御するソフトウェアが搭載されており、同LSIにはFMLの画像処理システムLSI「Milbeaut」の画像処理技術が用いられている。

FMLとLeicaが共同で開発した画像処理システムのイメージ画像

Milbeautは、画像の圧縮や伸長、ノイズ除去、メモリカードの処理などカメラに必要な機能を1チップに搭載したもの。FMLの独自CPU「FR80」およびVLIW(Very Long Instruction Word)アーキテクチャを採用したメディア処理プロセッサ「FR-V」による高速ソフトウェア処理とアクセラレータによる高速ハードウェア処理が可能。

次世代カメラ向けMAESTROは、Milbeautの画像処理技術とLeicaの高精細画像技術が結合したもので、両社では、共同で構築されたプラットフォームはLeicaの新製品の企画、開発のベースとなるとともに、FMLの次世代「Milbeaut」への移行を容易にするソリューションとしており、これによりLeicaは次世代画像処理システムを継続して開発することが可能となるとしている。