米Oracleは22日、サンフランシスコで開催中のOracle OpenWorld San Francisco 2008(以下、OOW 2008)において、「Oracle AIA(Application Integration Architecture) Foundation Packs for Industries」を発表した。同製品には公益業界向けの「Oracle AIA Utilities Foundation Pack」と、保険業界向けの「Oracle AIA Insurance Pack」が用意されており、業界ごとのサポートを強化しつつある同社の方向性を表した発表といえる。また、同時にOracle AIA Foundation PackのBEA製品サポートも開始した。
Oracle AIA Foundation Pack for Industriesにはそれぞれの業界に特化したベストプラクティス、オブジェクトコンポーネント、サービスコンポーネントが含まれている。顧客企業はこれにより、請求や支払い業務、顧客サービス、ERPとの連携といったサービスの統合を柔軟に行えるようになる。変化の激しい業界の動向に応じて、ビジネスプロセスを組み合わせ、業務を最適化できる点が大きな特徴だ。また、"Open(=standard)"を標榜するOracleだけに、SAPなどのサードパーティ製品との統合も可能になっている。
さらに、今回のOOWから加わったBEAユーザへのサポート第1弾として、「Oracle AIA Foundation Pack on BEA」を開始した。BEAユーザはこれにより、Oracle WebLogic Server(旧BEA Weblogic Server)にAIA Foundation Packをホットプラグで利用することが可能になる。