アシストは、韓国UNITECH INFOCOM社が開発し、アシストが日本国内で独占販売権を持つ内部統制整備・運用評価支援パッケージ「Tosei Vision」(韓国製品名:eXPM-Crystal)の新バージョン6.0.1を、10月1日より提供開始すると発表した。

「Tosei Vision」は、文書化以降の内部統制の整備・運用の全評価プロセスを管理するソフトウェアパッケージ。統制情報と評価対象部署のマッピングや評価計画の策定、評価関係者への連絡、評価結果の入力、不備の是正、進捗管理、評価結果の集計など、内部統制に係るすべての情報とプロセスを一元管理する。今回のバージョンアップでは、日本の顧客企業のニーズを反映し、4つの機能が強化された。

1つ目は、全社的統制、決算・財務プロセス、IT全般統制、業務プロセスの評価の独立管理を可能とした点だ。旧バージョンでは、決算・財務プロセスとIT全般統制を全社的統制および業務プロセスの中で評価していたが、新バージョンでは監査実施時期や実施方法の異なるこれら4つの統制を独立して一元管理できる。これにより、それぞれの目的や監査時期に応じて評価計画を立てるとともに、監査人からの開示要求に適時適切に対応できる。

2つ目は、プロジェクトから定常業務に移行される2年目以降の内部監査の有効性向上および評価業務の効率化を図るために、CSAの考え方をベースにした評価の流れを採用したこと。少人数で多くの部署を担当する内部監査人の負荷を軽減する。

3つ目は、複数の評価計画をまたがる不備の集計を追加したこと。「Tosei Vision」では、4つの統制について、拠点・部署単位での計画、不備の是正がなされた範囲だけの計画など、評価計画をきめ細かく設定できるが、旧バージョンでは評価計画単位でしか結果を集計できなかった。この点を改善し、新バージョンでは複数の評価計画をまたがった集計機能を可能とした。手作業集計の負荷を軽減するとともに、集計ミスを排除できる。

4つ目は、多言語に対応したこと。1つのシステムで日本語、韓国語、英語の3カ国語での入力・表示ができる。海外子会社を持つ企業も、情報を「Tosei Vision」に集約することで一元管理できる。

評価計画登録画面

統制項目総括評価結果

「Tosei Vision」販売価格は、基本ライセンスが1法人あたり525万円(税込)、追加ライセンスは105万円(税込)。保守料金はライセンス価格の20%となる。