アイティアクセス(ITA)、UIEジャパン(UIEJ)、アドバンスト・コミュニケーションズ(アドコム)の3社は18日、NGN(次世代ネットワーク)時代のデジタル家電に必要不可欠とされるソフトウェアをパッケージ化した、デジタル家電向けソフトウェアプラットフォーム「iSense」(アイセンス、仮称)を共同開発し、家電メーカー各社へ提供すると発表した。

iSenseはオールインワンプラットフォームとして提供するソフトウェアソリューション。放送受信端末としての機能に加えて、放送における各種サービスに対応可能な機能を備え、各種機能を搭載するデジタル家電を放送分野に関する複雑な規格を意識せずに容易に製品化できるという。

また、iSenseはハードウェア構成に依存せず、メーカー各社が用意したハードウェアに合わせて短期間での移植が可能としている。3社はiSenseについて、IPTV(IPテレビ)やSTB(セットトップボックス)におけるノウハウを集結させたNGN対応のIPTVソフトウェアプラットフォームとしている。

アドコムはIPSTBにおけるハードウェア/ソフトウェア開発の経験と技術を集結し、iSenseの主機能であるフレームワークおよび放送信号処理エンジンを提供する。 また開発者向けにSDKを提供するとともに、アプリケーション開発から製品出荷までの工程を専属サポートチームによりバックアップする。

ITAは携帯電話やデジタル家電に搭載実績のあるACCESSの「NetFront Browser」(HTMLブラウザ/アクトビラ対応ブラウザ/BMLブラウザ)および「NetFront Living Connect」(DLNA)を統合する。これにより、映像や音声と連動したアクトビラなどIP放送への対応や地デジデータ(BML)への対応、インターネット上や家庭内に存在するデジタルコンテンツの視聴対応などにおいて、デジタル家電メーカーの製品開発・メンテナンスに関する負荷を軽減できるという。

UIEJはIPTVサービスのGUIであるミドルウェア「UIEngine」を統合し、iSense上のGUIを構築する。UIEngineはサーバ/クライアント技術による操作性、サービスの拡充に柔軟に対応する機能拡張性、プラットフォームの拡大を実現する高い移植性が特長とのことで、これによりiSense利用者に向け次世代のサービスにふさわしい使用感を提供するとしている。

iSenseのソフトウェア構成図