オーバーチュアとYahoo! JAPANは、ユーザーの興味・関心により近い広告を表示する興味関心連動型広告「インタレストマッチ」の配信を16日より開始した。Yahoo! JAPAN内の「不動産」「ファイナンス」「ニュース」など22のサービスを対象に配信が行われる。
インタレストマッチは、ユーザーが閲覧しているサイトの内容、過去のWeb閲覧履歴、検索履歴などの要素を総合的に判断、広告主が登録したキーワードが関連する場合に広告を表示するというもの。さらに、広告主は出稿の際に配信地域や性別・年代の絞込み、時間・曜日などを指定することも可能となっており、単純に履歴を参照するだけでなく複数の要素を加味して配信が行われる。出稿にあたっては、従来の検索連動型広告「スポンサードサーチ」と同様に入札価格制となっており、入札価格と広告の品質によって表示順が決定される仕組みだ。
現時点では代理店経由で申し込まれたPC向け広告の一部がインタレストマッチの対象となっているが、今後はモバイル向け、代理店経由の広告主全体へ展開し、最終的にはオンラインで申し込む広告主全体を対象に展開していくという。広告主に対しては、「キーワード抽出機能」や「見積り作成機能」などキーワードや入札価格を決める際のサポートを行う機能が順次公開される予定だ。
オーバーチュアを利用したYahoo!への広告出稿においては、現在スポンサードサーチが多く利用されている。しかし、Yahoo!の延べ閲覧時間86億時間/月のうち、検索サービスの占める割合は約6%で、それ以外の96%はその他のコンテンツ閲覧に利用されている。この検索以外の部分において表示される広告は、ファンサイトや趣味関連の情報ページであれば既存の「コンテンツマッチ」広告で適切な配信を行うことができるが、ニュースページ等では内容に関わらずユーザの関心事に合わせたインタレストマッチが効果を挙げると期待されている。
今後は、Yahoo!の広告配信プログラム「アドパートナー」へも配信するなど段階的に配信先を拡充し、Yahoo! JAPAN全体で月間最大200億ページビュー規模の配信を想定している。さらにオーバーチュアの提携パートナーネットワークへも配信される予定だ。