Google Audio Indexing |
米Googleは9月16日(現地時間)、スピーチや会話の内容からビデオ検索を可能にする「Google Audio Indexing」をGoogle Labsで公開した。独自のスピーチ認識技術を用いてビデオ内の話し言葉をテキスト化し、インデックス化して検索対象にしている。
Googleは今年7月にGoogle Elections Video Searchガジェットをリリースした。YouTubeのPoliticalチャンネルで公開されている選挙関連の動画の発言内容を検索できる。同ガジェットとGoogle Audio Indexingは同じ技術を用いており、現時点ではGoogle Audio Indexingもオーディオ・インデックスの対象をPoliticalチャンネルに限定している。ただしElections Video Searchガジェットは米国の選挙専用だが、Audio Indexingでは今年の大統領選を皮切りにオーディオ・コンテンツをインデックス化する可能性を幅広く追求していくという。
Google Audio Indexingの利用はビデオ検索と同様に、検索ボックスに検索語を入れてSearch Videosボタンを押すだけ。結果画面は2コラムデザインで、左側がサムネイル付きの結果リスト、右側がビデオ再生プレイヤーになる。再生プレイヤーでは検索語が話されるシーンの位置が経過時間バー上で黄色く示され、プレイヤーの下には検索語が登場する部分のテキストがリスト表示される。スライドバーまたはテキストリスト横の再生ボタンから素早く目的のシーンへと移動できる。
たとえば米民主党の大統領候補バラク・オバマ上院議員が9月10日に、共和党陣営の掲げる「変革」について「口紅をつけても豚は豚」と発言したことが問題になっているが、その発言シーンも「pig」と検索し、バージニア州ノーフォークでの演説ビデオの該当部分をクリックするだけで簡単に確認できた。
Google Audio Indexingではプレイヤーの下にも検索ボックスが設けられている。これは再生中のビデオ内検索になる。またプレイヤーには共有ボタンが用意されており、生成されるURLを電子メールやメッセンジャーで配布することで検索条件を含めてビデオをグループで共有できる。