日本ビクターは16日、同社の業務用ビデオカメラレコーダーに、ソニーの業務用ビデオカメラ「XDCAM EX」シリーズと互換性のあるファイル形式を採用するとともに、新たに業務用ビデオカメラ向け小型フラッシュメモリー「SxS(エス・バイ・エス)メモリーカード」を採用すると発表した。今後これらを搭載した製品、および関連システムを順次市場に導入していく。
第1弾として、同社では2009年春にSxSメモリーカードレコーダー「KA-MR100G」を発売する。同製品は、同社のビデオテープ方式業務用ビデオカメラレコーダー「GY-HD200/250」シリーズ(海外専用モデル)にアダプターとして取り付けが可能なほか、内部に装着した「SxSメモリーカード」に「XDCAM EX」シリーズと互換性のあるファイル形式でHD映像と音声信号を記録・再生できるという。
業務用ビデオカメラ分野では映像のHD化にともない、業務用映像制作システムにおける効率的な編集ワークフロー構築を主な目的とした、高速データ通信性能と高い信頼性を持つメモリーカードを記録媒体に用いた商品が市場に導入されている。これまで同社では、記録媒体にビデオテープを用いた業務用ビデオカメラを事業展開してきたが、このような市場環境の変化に対応し、さらに業務用カムコーダービジネスを拡大させるために今回の採用を決定。今後は、業務用カメラレコーダーおよび関連システムに搭載することによって、HD編集時により高速で快適なワークフローを提供していくとしている。