IPTVの国内規格一本化を目指す有限責任中間法人「IPTVフォーラム」は11日、同フォーラムとしては初めてとなる5項目の技術仕様書を策定、ホームページ上で公開した。
同フォーラムは、事業者によって異なる規格でサービス展開されているIPTVの国内規格一本化を目指し、今年5月に設立。通信事業者、放送事業者、家電メーカーなどが参加。慶應義塾大学教授の村井純氏が理事長を務めている。
同フォーラムが現在策定しているのは、「概説」「CDNスコープサービスアプローチ仕様」「インターネットスコープサービス仕様」「VOD仕様」「IP放送仕様」「地上デジタルテレビジョン放送IP再送信運用規定」「ダウンロード仕様」「放送連携サービスアプローチ仕様」の8項目にわたる技術仕様書(IPTV規定)。
このうち今回公開されたのは、「概説」「CDNスコープサービスアプローチ仕様」「VOD仕様」「IP放送仕様」「地上デジタルテレビジョン放送IP再送信運用規定」の5項目の技術仕様書。
同フォーラムでは、上記の5項目を先行公開したことについて、「全項目の仕様を対象とすべく作業を進めてきたが、その進捗に応じて順次公開していくこととした」としている。
バージョン管理は仕様ごとに行い、今回策定した「概説」「CDNスコープサービスアプローチ仕様」「IP放送仕様」「地上デジタルテレビジョン放送IP再送信運用規定」については第1.0版、VOD仕様については第0.9版となる。
VOD仕様のバージョンを第0.9版とするのは、「近々改定を予定しているため」(IPTV)としており、「残りの仕様についてもできるだけ間をおかずに策定するため、鋭意作業を進めている」としている。