これはすごい! 思わずうなる「Photosynth」

Microsoft のインターネットに関連した最新技術を研究する機関Microsoft Live Labsから、とても面白い技術が公開されています。『Photosynth』は、複数の写真を合成して立体的な 3D 空間を作り出し、そこに写真を自動的に配置してくれる技術です。これまでは平面に並べるだけだった写真ですが、Photosynthによって立体的に並べるという新しい体験を得ることができます。

「Photosynth」のトップページ

実際にPhotosynthのサイトでサンプルが見られます。代表的な例は建築物でしょう。建物の外観を、カメラを使ってあらゆる角度から撮影します。これをPhotosynthに追加して合成すると、写真から自動的に位置関係が計算され、写真が3D空間に配置される仕組みになっています。一連の写真はSynthという単位でまとめられ、専用の閲覧ソフトで表示できます。

写真から作られた空間はWebブラウザ上で閲覧できますが、閲覧にはPhotosynthを表示するActiveXコントロールをWebブラウザのアドオンとしてインストールしなければなりません。Photosynthがインストールされていなければ、自動的にインストールを促すページに移動するので「Install Photosynth」を押してインストールしてください。同時に、写真をアップロードするためのソフトウェアもインストールされます。

Photosynth のインストール

適切にPhotosynthをインストールできれば、Photosynthのサイト上で写真を見ることができます。写真が3D空間上に配置され、正しい位置関係で並べられていることが確認でき、マウスのクリックやドラッグでフォーカスする写真を切り替えて見ることが可能です。

3D空間に配置された写真例

3D空間を正確に作り出すには、サンプルとなる写真の枚数と関係が重要になります。Photosynthは、写真から特徴的な点を割り出し、同じ特徴点を持つ写真と重ねながら位置が計算されます。画面に表示されている無数の点が、抽出された特徴点です。3D空間に配置された写真は、この特徴点に重ねられます。