特許庁は10日、企業の特許出願戦略などの策定に役立つ情報を一元的に提供するための「特許戦略ポータルサイト」を同庁サイト内に開設し、そのコンテンツの1つとして、各企業が自社の出願件数や審査実績などのより詳細な情報を加工・抽出・経年比較できる自己分析用データの提供を試行的に開始した。
今回試行的に提供を開始するデータはいずれもExcel形式で、以下の6種類。
(1)基礎情報 | 過去10年の基本的な知的財産権情報(件数や割合のみ表示) |
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(2)審査状況一覧 | 2001年1月以降に審査請求があった出願の情報(リスト) |
(3)1回目の審査の内訳 | 2006年または2007年に1回目の審査がなされた出願の情報(リスト) |
(4)審査着手見通し時期 | 審査が未着手の出願の着手予定時期情報(リスト) |
(5)審判状況一覧 | 2001年1月以降に拒絶査定不服審判が請求された出願の情報(リスト) |
(6)簡易分析レポート | 特許情報の分析例 (主に(2)、(3)から作成可能なグラフや表) |
(1)-(5)については、過去10年間の特許出願件数の合計が20件以上の出願人(識別番号単位)、(6)については、過去10年間の特許出願件数の合計が400件以上の出願人(識別番号単位)が対象となる。なお、いずれのデータも自社に関する情報に限られ、セキュリティ面から未公開情報は含まない。
同ポータルサイトには、同庁サイトのトップページ左下にある「企業の知財戦略に役立つ情報」からアクセスする。自社データのダウンロードには出願人識別番号とログインパスワードが必要であり、パスワードは同ポータルサイトからダウンロードできる交付申込書により申請する。