独SAP傘下のBusiness Objectsは9月9日(米国時間)、米ラスベガスで開催中の開発者向けイベント「SAP TechEd 2008」にて、メタデータ管理ソフトウェア「BusinessObjects Metadata Management XI 3.0」を発表、同日、提供を開始した。最新版はビジネスデータとメタデータ翻訳機能「Metapedia」を搭載し、業務データの活用をさらに促進する。
Metadata Managementは、Business Objectsのメタデータ管理ソフトウェア。メタデータは、データについてのデータ(情報)で、メタデータによりデータを効率よく管理、検索可能となる。同社の統合型BIプラットフォーム「BusinessObjects XI 3.0」と統合して、シームレスに利用できる。
ビジネスインテリジェンス(BI)、リレーショナルデータベース、モデリングツール、ETLなどさまざまなツールやリソースからメタデータを収集し、単一のリポジトリを作成することで、メタデータ資産に一元的なビューを提供する。Business Objects以外のBIやツールにも対応、あらゆる情報源からメタデータを集めることができるという。
企業はこれを利用して、効果的なデータ管理やガバナンスを実現でき、分析やレポーティング、規制遵守などに利用できる。
最新版では、メタデータをビジネス定義に翻訳する辞書ツールとして「Metapedia」を導入した。ユーザーは、自社ビジネスデータを説明するビジネス用語集を使って自社のメタデータ百科事典を作成し、事業部別、あるいは分野別に階層管理できる。単語、フレーズ、コンセプトなどの標準ボキャブラリを定義することで、特定の用語と関連するメタデータを分類、管理しやすくする。これにより、ビジネスユーザーは容易にメタデータを利用できるという。
このほか、「Business Objects Central Management Server」との統合性も強化した。
Windows、UNIX、Apache Tomcat、IBM WebSphere、Oracle BEA WebLogic、Oracle Application Serverに対応する。