Web共通のソーシャルアプリケーションプラットフォームの普及を目指す非営利団体「OpenSocial Foundation」が米国時間の4日、正式に発足した。

OpenSocial Foundationが仕様策定を進める「OpenSocial」は、これまでSNS各社が個別に開発しているWeb APIを共通化することを目的に、米Googleが提唱した規格。2008年3月には、米Googleと米MySpace、米Yahooの3社を中心として、同団体の設立が合意されていた。

初代の役員は、定員7名のうち5名は、hi5とFlixster、MySpace、Google、そしてYahoo!の5社から1名づつを派遣。1年ごとに改選されるが、任期を終える企業による指名という形で後任企業が選定される。ただし、Yahoo!とMySpace、Googleの3社については、設立初期の安定性確保を理由に最初の3年間は役員の席が固定される。残り2名は、数週間以内に実施される投票によりコミュニティから選定される予定。

OpenSocialは、共通のAPI規格として多くのSNS企業の賛同を集めている。米国で大手のMySpaceやFriendsterのほか、日本ではmixiが賛同を表明、OpenSocialに準拠することにより、Web APIの標準化が進展すると期待されている。なお、SNS最大手の一角を占める米Facebookは、OpenSocial Foundationに参加していない。