Sun Microsystemsは4日 (米国時間)、マルチプラットフォーム対応の仮想化ソフト「Sun xVM VirtualBox 2.0」をリリースした。動作環境はWindowsとMac OS X、LinuxとOpenSolaris、CPUにIntel x86またはAMD64を搭載したマシンが必要。ソースコードは一部機能を省略のうえ、GNU GPLv2準拠のOpen Source Editionとして公開される。
メジャーバージョンアップとなる今回のリリースでは、64ビットのゲストOSをサポート。ホストOS側が64ビット環境の場合、Windows VistaやRed Hat Enterprise Linuxの64ビット版を仮想化して動作させることができる。
AMDクアッドコアOpteronからサポートされた「ネステッドページング」にも対応、同CPUで稼働するホストOS使用時には、メモリページテーブル重複化の回避によりパフォーマンスが向上する。RAWディスク使用時にはSATA NCQの使用が可能となるなど、ディスクスループット性能も改善された。インターフェイスの見直しも行われ、ウィジェットを従来のQt 3からQt 4に変更、Mac OS X版ではLeopardネイティブのデザインに近づくようリファインされている。
企業向けには、有償のサブスクリプションサービスが用意される。価格は1ユーザあたり30米ドルより、24時間 / 7日間対応のテクニカルサポートも含まれる。