米Googleは2日(現地時間)、写真共有サービス「Picasa Web Albums」のサイトデザインを一新し、name tag機能を追加した。また写真編集・管理ソフトウエア「Picasa 3.0」のベータ版を公開した。

name tag機能は、Googleが2006年に買収したNeven Visionの技術をベースにしている。アップロードされた写真に写っている人物の顔を分析し、顔の特徴に類似性のある人物をグループ化する。これにより複数の写真をひとまとめにして人物にタグを追加できる。写真1枚ごとに人物を指定してネームタグを付けたり、またネームタグのサジェスチョンから選択して追加することも可能。最初は顔認識によるグループ化やサジェスチョンは正確ではないが、修正したり、ネームタグを付けていくに従って精度が高まるそうだ。写真に写っている人物にタグ付けすることで、特定の人物だけを集めたスライドショーを作成したり、コンタクトとネームタグを結ぶ付けて写真に写っている人物の間で写真を共有するなど、人物をベースにした写真の管理・共有が可能になる。

写真から人物の顔が特定され、顔の特徴の類似性でまとめられたグループに一括してタグを付けられる

Picasa Web Albumsは、写真がよりきれいにアピールされるクリーンなデザインに変更された。また「Explore」という、世界中の利用者が一般公開している写真を閲覧するためのページが新たに設けられた。同ページではWhere in the worldという、公開中の写真を見て、その撮影場所を当てるゲームを楽しめる。

公開中の写真の撮影場所を当てるゲーム「Where in the world」

Picasa 3.0では、Picasa Web Albumsとの連係機能が強化された。例えばPCのアルバムを「Sync to Web」に設定しておくと、Picasaでの写真の追加・削除、修正などが、Picasa Web Albumsにも自動的に反映される。またオンラインアルバムのプライバシー設定や画像サイズの変更、オンラインアルバムの削除など、PicasaからWeb Albumsを細かくコントロールできるようになった。

管理機能の強化点としては、軽量な写真ビューワ「Picasa Photo Viewer」が挙げられる。すばやく写真をプレビューし、星を付けたり、Web AlbumsやBloggerへのアップロードなどを行える。またPicasa 3からPCのフォルダー移動が可能になった。

Retouchボタン、マウスホイールを使ったズーム機能、ブラシサイズの変更などレタッチ機能も改良された。写真、ビデオ、オーディオを組み合わせた動画を作成するムービーツールを装備、作成した動画はYouTubeにアップロードして公開できる。

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