米国やカナダに在住し、職を求めている人以外に(つまり、多くの日本人にとって)は、関係のないサービスかもしれませんが、今回はソーシャルな求人検索サービス『Indeed』をご紹介します。働く場所を検索するというのは、時に人生に大きな影響を与えるのはどこの国でも同じことです。いまの自分が持っているスキルに関連するキーワードから、どのような仕事が求められ、どの程度の報酬を得られるのか、統計的な情報を求めるのは当然のことです。

キーワードや地名から登録されている求人を検索するという基本的な部分は、Indeedも一般的な求人検索サービスと同じです。

「Indeed」のトップページ

Indeedは、単純にキーワードから求人を検索するだけではありません。指定したキーワードに関する仕事の求人の推移を時系列で調べたり、平均収入を表示したりすることができます。たとえば、以下の図は"Silverlight"をキーワードに持つ求人の平均収入を表示した結果です。関連するキーワードも合わせて表示されるため、Silverlightに関する求人は、"ASP.NET"や"Flash Animator"に関する求人よりも、平均的に高い報酬が得られていることがグラフから確認できます。

"Silverlight"で検索した平均収入

さらに、キーワードに関する求人が時期によってどのように変化しているのか、キーワードに関する需要を調べることもできます。以下の図は、"Silverlight"をキーワードとした求人が2007年5月を境に大きく伸びていることが確認できます。こうした求人市場の動向から、自分の持つ技術をどのように売り込んでいくか計画することもできるかもしれません。

"Silverlight"求人の推移。2007年5月以降から大きく伸びていることがわかる

さらに、IndeedはWeb APIを提供しています。Publishersアカウントを登録することで、WebサイトにIndeedの検索サービスを独自のアプリケーションとして組み込むことができます。他の地図サービスなどと組み合わせることによって、地図上に検索結果の求人情報を重ねるといった工夫ができるようになります。

「Microsoft Popfly」でIndeedのサービスとVirtual Earthをマッシュアップした例