富士通の半導体製造販売子会社の富士通マイクロエレクトロニクス(FML)は2日、台湾Nanya Technologyとの間に特許ライセンス契約を締結し、両社間の特許紛争を和解したことを発表した。
富士通は2005年8月にNanyaの日本法人である日本ナンヤ・テクノロジーが販売するDRAM製品に富士通の特許が使用されているとして特許侵害行為の差し止めならびに損害賠償を求め控訴。2007年8月に特許侵害を認める判決が下り、富士通では税関に特許を侵害しているDDR/DDR2/DDR3 SDRAMの輸入指し止めを申し立てを行い、税関もこれを受理していた。
今回の契約に基づき、富士通はNanya製DRAMの日本への輸入差し止めに関する申し立てを取り下げるとともに、米国でのNanyaに対する法的手続きを終了させることとなる。また、Nanyaも日本および米国での富士通に対する法的手続きを終了させる。
なお、FMLでは同契約には、金銭的な取り決めについてのライセンス条件が含まれているとしている。