ドイツを拠点とする環境団体Forestle.orgと米Googleが、Forestleが開始したばかりの"グリーン検索"でもめている。Googleはこのグリーン検索で提携したものの、同サイトがスポンサー広告をクリックするよう奨励しているのはポリシーに反するとして、提携関係を一方的に解消したようだ。
Forestleは8月25日、Googleの検索エンジンを利用したグリーン検索サービスの提供を開始したばかりだった。このサービスは、Googleのスポンサー広告で得た収入を熱帯雨林維持に充てるというもので、検索による収益をNPOのThe Nature Conservancyの熱帯雨林維持活動「Adopte an Acre」に寄贈するとしていた。Webサイトでは、1回の検索で0.1平方メートルの熱帯雨林を維持できるとうたっている。
ところがGoogleは、Forestleの検索サイトが「スポンサー広告へのリンクを人工的にクリックするよう奨励している」として、提携を解消したという。現在、検索ボックスに入力しても検索できない状態になっている。
Forestleによると、「本当に興味がある場合のみ、Googleのスポンサーリンクをクリック」と表示していること、1回の検索につき0.1平方メートルを救うのであって、1クリックではない点などを主張し、Googleに異議を唱えている。さらには、Forestleが成功しすぎるのではないかと思ってGoogleは提携を解消したのだ、とも述べている。「昨日1日で200ドルの収益があり、4,000平方メートルの熱帯雨林を救った」という。
Forestleではこの問題を解決するまでの間、消費電力を抑えたエコ検索「Znout」利用を薦めている。