NECエレクトロニクスは1日、電池駆動による小型システムの制御ならびに家電などの待機電力を削減するための電源管理およびキー入力制御などの補助的な機能を担うマイコンとして8ビットのフラッシュメモリ内蔵マイコン18品種を製品化、即日サンプル出荷を開始した。
新製品は、外部接続端子が30本の「78K0/KB2-L」6品種および44本または48本の「78K0/KC2-L」12品種の計18品種。これらの製品は、16ビット低消費電力マイコンで培った低消費電力化技術を応用することで内部動作電圧を低電圧化したほか、回路の最適化や待機時に使用する内蔵発振周波数を240kHzから30kHzへと変更したことなどにより、同社従来品と比べ待機状態の動作電流を3.5μAから0.7μAへと80%削減することに成功している。
また、オペアンプを内蔵することによりアナログ機能を強化しているほか、A/Dコンバータの動作電圧を従来品の2.3Vから1.8Vまで拡張したことによりシステム全体の低電圧化・低消費電力化に対応することが可能となっている。
なお、サンプル価格は最上位品の78K0/KC2-Lで400円となっている。量産は2009年4月からを予定しており、2010年3月には18品種合計で月産150万個の量産規模を計画している。