Citrix Systemsは米国時間の25日、Windowsアプリケーション仮想化ソフトの最新版「Citrix XenApp 5」を発表した。動作環境はWindows Server 2003 / 2008、北米市場での価格は1ユーザあたり350ドル (Advanced Edition) より。9月10日の発売が予定されている。
Citrix Presentation Serverから改称後、初のメジャーアップデートとなる今回のリリースでは、アプリケーションの起動速度が大幅に改善。現行のバージョン4.xと比較したアプリケーションの起動速度は最大で10分の1にまで短縮、管理コストを25%以上削減できる。50以上の機能強化を実施したことにより、実際にインストールした以上の体験をエンドユーザおよびIT管理者へ提供するという。
XenApp 5の予想小売価格は、Advanced Editionが350ドル、Enterprise Editionが450ドル、Platinum Editionが600ドル。いずれの価格も1ユーザあたり、1年間のサポートが付帯する。なお、サポート契約期間中の現行版ユーザに対しては、無償アップグレードパスが提供される。
Citrix XenAppは、Windowsアプリケーションをデータセンターに集約、要求に応じクライアントマシンへ配信する仮想化ソフト。同社は2007年8月のXenSource買収以降、XenAppとサーバ仮想化の「XenServer」、デスクトップ画面をシン・クライアントに配信する「XenDesktop」を柱に、Xenブランドの体系化を進めている。