OKIデータは19日、タイの生産拠点であるOki Data Manufacturing(Thailand) Co.,Ltd.(以下、ODMT)において、空調設備の省エネ対策を実施、消費電力1,388Mwhと583トンのCO2削減に成功したと発表した。同社によると、2007年度の電気料金は2006年度に比べ年間1,373万円の削減に成功したという。

効率的な空調システムを導入し、CO2削減に成功したODMT

ODMTにおける2006年度使用電力は9,679Mwhで、CO2換算すると4,065トンに当たる。年間を通じ気温が高いタイでは冷房が不可欠。そのため作業効率を落とさず使用電力を削減するには、より効率的な空調システムの導入が必要だったという。また、タイでは主に火力発電が行われ、電気使用時のCO2排出量が日本よりも大きいため、使用電力の削減は同社の急務となっていた。

そこでODMTでは、2007年5月に空調設備全体の半数にあたる16台に新空調コントロールを導入。15分ごとのデータによる室温管理を行い、空調用コンプレッサーの動作を一定にし、負荷の減少に成功したという。このほかに完全週休2日制による工場稼働時間の短縮や、40%使用電力を削減できる高効率冷却装置の導入、昼食時間は空調を停止するなど、様々な工夫により電力とCO2の削減を行ったとしている。

ODMTでは、2008年度は2007年度比で使用電力を12%、CO2を15%削減を目標に、いっそうの環境負荷低減をすすめていくという。