Google Search Appliance

Googleはエンタープライズや研究機関などの用途を目的として検索アプライアンスGoogle Search Applianceを販売している。アプライアンスの形でGoogle検索の機能を提供するもので、エンタープライズ用途を考慮して機能が拡張されているところに特徴がある。今回Google Search Applianceの最新版が発表された。同最新版では新しいアーキテクチャを採用することで1,000万までドキュメントのインデックス化が拡大されている。

Google検索サービスは強力なものだが、エンタープライズで活用しようとした場合にはアプライアンスの形での提供が求められることがある。Google Search Applianceはそういった要望に答えるものだ。今回発表された新アプライアンスと同規模の検索アプライアンスは従来の実装であれば10台やまたそれ以上のサーバが必要となるが、新しいGoogle Search Applianceでは1台で1,000万ドキュメントのインデックスという規模に対応できる。

動作例その1 - Google Search Applianceサイト動画より抜粋

動作例その2 - Google Search Applianceサイト動画より抜粋

動作例その3 - Google Search Applianceサイト動画より抜粋

新しいGoogle Search Applianceではインデックス規模の拡大や高速化以外にも、ユーザグループや部署ごとに異なる検索結果を表示するように設定できるパーソナライズド検索機能の実現、興味のあるドキュメントやトピックについて指定したスケジュールで通知する機能、スペルチェック対象の拡充(フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語)、Kerberosのネイティブサポート、メタデータベースのバイアス機能、拡張されたレポート機能などが実施されている。日本語がフルアドミニストレーションの対象になったことも注目される。

Google Search ApplianceはGoogle検索と同じエクスペリエンスをエンタープライズ検索でも実現できるところに魅力がある。検索内容も同社のアルゴリズムが適用されたものとなり、Google検索になれたユーザにとっては扱いやすいものといえそうだ。