The PHP development teamは7日(米国時間)、PHP 4系の最新版となるPHP 4.4.9を公開した。PHP 4.4.9はセキュリティ対策と安定性の向上が実施されたバージョン。PCREが7.7へアップグレードされているほかmemnstr()におけるオーバフロー問題の修正、正しくないフォントが与えられた場合にimageloadfontでクラッシュが発生する問題の修正、curlエクステンションでopen_basedir処理に発生していた問題の対応、.htaccessに関連した問題の修正が実施されている。
PHP 4.4.9は4.4系を使っているすべてのユーザに対して可能な限り強くアップグレードが推奨されているバージョンだ。また4.4.9は4.4系の最終リリースとされている。以降、4.4系のアップグレードは実施されないため、未だに4.4系を採用しているユーザは早い時期に5.2系へのアップグレードを実施されたい。
結局、当初の予定にしたがいPHP 4.4系は8日をもってサポート終了というはこびになった。PHP 5系は登場してから3年目に入り動作も高速で安定している。セキュリティフィックスが実施されなくなるため、4.4系採用ユーザは可能なかぎり早いタイミングで5.2系への移行を実施した方がいいだろう。5.2系の最新版は5月6日(米国時間)に公開されたPHP 5.2.6だ。
PHP 4系から5.2系への移行に関してはMigrating from PHP 4 to PHP 5にて移行ガイドが公開されているため参考にされたい。5.0系から5.1系へのアップグレードはMigrating from PHP 5.0.x to PHP 5.1.xに説明が、5.1系から5.2系へのアップグレードはMigrating from PHP 5.1.x to PHP 5.2.xに説明がまとまっているため適宜参考にして作業を実施されたい。