IBMは5日 (米国時間)、クラスタシステム管理パッケージ「IBM HPC Open Software Stack」を公開した。5日からサンフランシスコで開催中の見本市「LinuxWorld/NGDC」で発表されたもの。パッケージのホスティングは、米イリノイ大学の国立スーパーコンピュータ応用研究所 (NCSA) に設置されたサーバが行う。

HPC Open Software Stackは、Linuxベースのスーパーコンピュータを対象にしたクラスタリングシステムをパッケージ化したもの。Powerベースのシステム用に機能が拡張されたクラスタ管理技術「IBM Extreme Cluster Administration Toolkit (xCAT)」を収録し、アプリケーションの開発や実行、クラスタリングシステムの管理や監視を行うことができる。xCATは、米国家核安全保障管理局 (NNSA) ロスアラモス研究所のスーパーコンピュータ「ロードランナー」で、クラスタシステム構築に利用されていたもの。

同パッケージは、当面の間IBM Power6を搭載したシステム向けに提供される。将来的には、IBM Power 575、IBM System x 3450などのx86プラットフォーム、IBM BladeCenterサーバおよびIBM System x iDataPlexサーバのサポートも計画されている。IBMが提供する既存のHPCソフトを補完する目的で、統合利用することも可能という。