Motorolaの共同CEOに就任が決まったSanjay Jha氏は45歳。Googleとの共同事業であるAndroidの普及にも尽力した人物で、ワイヤレス業界ではその動向が最も注目されるひとりだ |
米Motorolaは4日(米国時間)、モバイルデバイス事業部のCEOにSanjay Jha博士を任命したことを発表した。Jha氏は、現CEOのGreg Brown氏と共にMotorolaの共同CEO職も兼任する。来年中ごろに予定されている分社化に向け、準備を進めた形となる。
Jha博士は、米QUALCOMMでCOOを勤めていた人物。QUALCOMMには1994年に入社、COO職で研究開発などの取り組みを統括する前は、CDMA技術、チップセット、ソフトウェアなどの分野を担当したという。
今後、モバイルデバイス部門のCEOとして、Motorolaの携帯電話事業全体に責任を持つ。
これと合わせて、現在MotorolaのCEOを務めるBrown氏は、ブロードバンドモビリティソリューション事業部のCEOとなる。同事業部は、ホーム・ネットワークモビリティとエンタープライズモビリティの2つの事業を展開する部となる。
Jha博士とBrown氏はMotorolaの共同CEOとなり、二人体制でMotorolaを率いる。
Motorolaは今年3月にモバイル事業部と残りの事業部の分割を発表しており、2社を公開企業として2009年に発足させる予定だ。
Motorolaが7月31日に発表した第2四半期(4月 - 6月期)業績報告書では、売上高、純利益ともに前期(2008年第1四半期)から増加している。だが、携帯電話事業の売上高は前年同期比22%のマイナスとなるなど苦戦が続いている。同期、携帯電話の出荷台数は2,810万台で、シェアを死守した形となっている。