英国の文化省は7月31日(現地時間)、コンピュータゲームに対して映画のような年齢規制を導入していく意向を発表した。これにより、消費者、親、小売店は適切なゲームを選択あるいは提供しやすくなる、としている。

現在、英国で用いられているゲームの評価機関としては、映画の年齢制限を評価する英国映画等級指定委員会(BBFC: The British Board of Film Classification)と欧州のゲーム評価審査機関であるPEGI(Pan European Game Information)の2つがある。BBFCは強制力を持つ評価法だが、PEGIは自主審査基準ベースで強制力を持たない。

今後、適切な年齢層が特定のゲームをプレイできるようにするには、すべてのゲームが強制力を持つ新しいガイダンスを導入すべき、という臨床心理学者の意見を履行していくという。

具体的には、(1)BBFCとPEGIのハイブリッド型(3歳以上、7歳以上にPEGIを採用、12歳以上はBBFCを採用)、(2)BBFCのみ、(3)PEGIをベースとし強制力をつけた仕組み、(4)現行通りBBFCとPEGIの2本を認めるが小売店とサプライヤがシステムに遵守するよう規定を設けたもの、の4つの可能性を探っていく。

今回の新方針のベースとなった臨床心理学者の意見では、ゲームには学習、開発、楽しみなどの要素があると認めながら、不適切な素材や有害な素材からの子供の保護も課題としていた。