日本IBMは4日、「IBM BladeCenter HC10」(以下 HC10)と専用端末「IBM CP20 ワークステーション・コネクション・デバイス」(以下 CP20)間でのフリー・シーティング機能を実現するソフト「Leostreamコネクション・ブローカー」を出荷開始した。

IBMでは、ワークステーションでの作業をHC10上で実行し、ワークステーション側にはCP20を通してモニターデータを配信するソリューションを提供している。これまでは、HC10とCP20は1:1の関係であったが、コネクション・ブローカーの利用により、HC10とCP20を最大ユーザー数と同じ台数を用意しなくても、必要な稼働台数のみの導入が可能であり、ユーザー管理と組み合わせてワークステーションブレードの導入台数を最小限に抑えられるという。

「IBM BladeCenter HC10」

「IBM CP20 ワークステーション・コネクション・デバイス」」

HC10でアプリケーションを実行し、モニターデータを配信

また、利用ユーザーごとの権限に従ったシステム利用範囲の制限などをポリシーで設定でき、柔軟性のあるシステム運用が可能。さらに、管理コンソールからログイン情報の管理や特定ユーザーの強制ログオフや接続するUSBデバイスの利用の管理設定により、セキュリティの向上と効率的なシステム運用を図ることができる。

1台のコネクション・ブローカーで合計5,000台のHC10とCP20デバイスの管理や、1分間に300件のユーザーログインの処理が可能。外部データベースのサポートにより大規模なワークステーション環境を構築でき、コネクション・ブローカーの複数利用によるワークステーション環境のスケールアップに加え、バックアップとして用いることで高い可用性を実現できるとしている。

Leostreamコネクション・ブローカーでフリー・シーティングを実現

なお、「Leostreamコネクション・ブローカー」を利用するには、別途専用のサーバを用意する必要がある。価格は1ユーザーあたり1万2,600円。