新しい規約「JSR 326: Post mortem JVM Diagnostics API」の提案がおこなわれている。最初の投票は4日に締めきられ、順調に進めば2009Q3には仕様が発表されることになる。時期的に見てJava SE 7かそのあたりのプロダクトに影響する仕様になりそうだ。
JSR 326はJavaアプリケーションを解析するためのダンプデータやプロファイルデータの生成または利用をサポートする標準APIを規程する規約。新しいAPIやフォーマットを策定するというよりは、既存の成果物をまとめあげ標準化する意味合いが強い。Javaアプリケーションが不正終了した場合に出力されるデータフォーマットやそれにアクセスする方法には標準がない。JSR 326では、さまざまなJava仮想マシンで出力するデータやそれにアクセスする方法を標準化することで、Javaアプリケーションの分析を助け予期せぬ問題が発生した場合の対応を迅速化する狙いがある。
JDK 6 Update 7からJava VisualVMが配布物に同梱されるなどこの分野は今後さらに発展が期待される。既存のツールもこうした標準APIの登場で汎用性の向上や統合性の向上が期待できる。