パソコンソフトメーカーのソースネクストは7月31日、子どものインターネット利用に関する調査結果を発表した。これによると、子ども専用のPC、または家庭内の家族のPCを子どもが自由に使用できる環境にある家庭は72.0%。子どものインターネット利用を「制限している」と回答した家庭は45.6%と半数近くを占めることが分かった。
同調査は、小学校1年生~中学3年生までの子どもを持つ保護者を対象に、インターネットを通じ7月22日~25日に実施。1,151人から回答を得た。
同調査によると、「子ども専用のPC、または家庭内の家族のPCを子どもが自由に使用できる状態にあるか」との質問に対し、72.0%が「自由に使える状態にある」と回答。
「ホームページ、ブログ、掲示板、オークションなどの閲覧や書き込みなど、子どものPCからのインターネット利用に関し何らかの制限をしているか」との質問に対しては45.6%が「制限している」と回答。「制限していない」と回答したのは54.4%だった。
「制限をしている」と答えた保護者に、制限をする具体的な方法について尋ねたところ(複数回答)、「保護者の前で使わせる」が67.2%、「利用時間の制限」が45.7%、「フィルタリングソフトやフィルタリングサービスなどを利用」が29.9%だった。
「制限していない」と答えた保護者に、制限をしない理由を尋ねたところ、「子どもの自主性に任せている」との回答が37.2%、「特に考えたことがない」が28.4%。「制限は必要ないと考えている」との回答も8.0%あった。
上記の調査結果を見ると、未成年の有害サイト利用を規制するためにフィルタリングなどを活用しようとする青少年ネット規制法の趣旨は、「子どもの自主性に任せる」と回答した保護者が4割近くを占めたことを考えると、必ずしも保護者らの意識と合致していない実態が明らかとなった。
特にフィルタリングサービスの利用は約3割にとどまっており、同サービス普及に向けては、保護者らへの啓発活動などが課題となっている。