米IBMは7月30日(現地時間)、データリカバリ・ソフトウェア「Tivoli Storage Manager FastBack」を発表した。同社が2008年4月に買収したイスラエル企業のFilesXの技術をベースにしている。

FastBackは作成したバックアップを元に、短時間でリストアを行うことでシステムの停止時間を最小限に抑え込む。ファイルサーバからデータベースまでさまざまなプラットフォームに対応し、リカバリ時にはアプリケーション単位で復旧が可能。対象もデータセンター内からリモート拠点、SMBから大規模環境まで幅広くサポートする。これらデータ保護機能をコンプライアンスに準拠した形でポリシーベースで運用できる。

今回提供されるのは「Tivoli Storage Manager FastBack」「Tivoli Storage Manager FastBack for Microsoft Exchange」「Tivoli Storage Manager FastBack for Bare Machine Recovery」「Tivoli Storage Manager FastBack Center」の4製品。FastBackは基本となるエディションで、ファイルサーバからデータベース、Exchange / Dominoまで、幅広いサーバ環境をサポートし、バックアップ/リストアが可能。FastBack for Microsoft Exchangeは、Exchange内の個々のオブジェクトを別々にバックアップ/リストアできる。FastBack for Bare Machine Recoveryはサーバ全体のバックアップや移行を行う際に用いるもので、物理的な別のサーバへの移行のほか、バーチャルマシンのインスタンスに変換が可能。最後のFastBack Centerは、これら3つの製品をまとめた統合パッケージとなる。4製品ともに8月15日より提供が開始される。