ニワンゴは、「ニコニコ動画(夏)」の新機能である「ニコ割アンケート」の第1回目を7月29日21時30分に実施、その結果を30日発表した。今回の回答者数は86,225人。
「ニコ割アンケート」は先日の「ニコニコ大会議2008」で発表された機能の1つで、「ニコ割」の機能を使ってアンケート調査を行うという「ネット空間で最大級の世論調査」(同社)。同サイトにて視聴中の動画が一時停止し、視聴プレーヤー上に設問と選択肢が表示される形となる。従来のネット上のアンケートとは異なり数万人のユーザーが同時に参加する形となるため、組織的な投票が困難だという。
また、ネットでは積極的な発言をするユーザーの意見がクローズアップされる傾向が強いが、ニコ割アンケートでは同サイトで動画を視聴しているユーザー全員を対象にするため「リアルなネット全体の意見調査が可能」(同社)としている。ただし、回答者全員がニコニコ動画のユーザーであるということについては、母集団の特性として把握しておく必要があるだろう。
アンケート終了後、一定時間後に集計結果の動画へのリンクが表示され、閲覧することができるようになる。今回のアンケート結果は、実施から約30分後に掲載されたようだ。
その内容によると、「ニコ割アンケートで社会的な問題について質問することをどう思いますか」という設問では、「いいと思う」32%、「ぜひやるべき」16%、「するべきではない」14%に対して、最も多かったのは「やりかたによってはいいと思う」で38%。毎回ではなく時々、などの条件付きということになる。
また、「政治家がニコニコ動画で意見を発信することについて」という設問では「やりかたによってはいいと思う」がトップで35%。特に女性では43%と多くなっている。ニコ割アンケートに参加する頻度についても「毎週一回程度(28%)」「月一回程度(31%)」よりも、「関心のあるテーマであれば参加する(34%)」が多かった。全体的に回答の傾向はつかめるものの、条件付きで余地を残したいという姿勢が伺える内容となっている。
一方、関心のある社会問題としては「年金問題」15%、「環境問題」24%、「格差社会」25%、「ネットにおける問題(著作権、有害情報ほか)」36%となり、大差とはいかないものの渦中のサイトらしい結果となっている。