独SAPは7月29日(現地時間)、2008年第2四半期(4月-6月期)の暫定決算報告書を発表した。売上高は前年同期比18%増の28億6000万ユーロとなったが、純利益は同9%マイナスの4億1100万ユーロ。1株当たり利益は、前年同期比8%減の0.34ユーロとなった。自社シェアは10四半期連続増の33.7%と推計している。
ソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上高は、前年同期比21%増の20億6000万ユーロとなった。ソフトウェアの売上高は、前年同期比25%増の8億9800万ユーロ。純利益の減少は、仏Business Objectsの買収に関連した費用などが響いたようだ。
総売上を地域別に見ると、EMEA(欧州・中東・アフリカ)が前年同期比21%増の15億3300万ユーロ、アメリカ地区は同15%増の9億5200万ユーロ、日本・アジア太平洋地区は同23%増の3億7300万ユーロとなった。
SAPでは今期の業績から、エンタープライズアプリケーション分野におけるシェアを33.7%と推計している。前四半期(2008年第1四半期)から1.1%の増加となり、10四半期連続で増加したという。
今後の見通しについては、ソフトウェアおよびソフトウェア関連サービスの売上高が前年比24~27%増という予想に変更はないものの、上限に達すると見込んでいる。営業利益率についても、前回発表した28.5%~29%という見通し範囲の上限に達する予想だという。