NTTコミュニケーションズは29日、アプリケーション提供事業者向けSaaS/ASP基盤サービス「BizCITY for SaaS Provider」を提供開始した。「BizCITY(ビズシティ)」は、「いつでもどこでも」「安全・便利」にさまざまな仕事ができるICT環境の実現に向け、NTTコミュニケーションズが提供する一連のサービス群の新ブランド。今回発表の新サービスは、同ブランドによるサービス展開の第一弾にあたる。
新サービスでは、「ネットワークゲートウェイ for SaaS Provider」と「サーバホスティング for SaaS Provider」を提供する。これらにより、アプリケーション提供事業者は、NTTコミュニケーションズのVPNサービスに直結した環境で、より安定したSaaS/ASPサービスを短期間かつ容易に提供できるという。
ネットワークゲートウェイ for SaaS Providerに接続することで、インターネット経由ではなく、NTTコミュニケーションズのVPNサービス(e-VLAN、Arcstar IP-VPN、Group-VPN)経由の、安定した通信環境でのSaaS/ASPサービス提供が可能になるとしている。月額料金は1Mbpsの場合で4万8,000円から。
サーバホスティング for SaaS Providerは、ネットワークゲートウェイ for SaaS Providerに接続し、SaaS/ASPサービスを提供するアプリケーション提供事業者を対象とする、アプリケーションサーバのホスティングサービス。これにより、SaaS/ASPサービスの提供に係るサーバ運用をアウトソースし、サーバ構築・運用コストなどを低減できるという。
今後同社は、アプリケーション提供事業者に対するSaaS/ASP基盤サービスの利便性向上に向け、多要素認証、シングルサインオン、料金回収代行などのサービスを提供していく予定だ。