セキュリティ企業の英Sophosは28日(英国時間)、ドイツのデータセキュリティベンダー、Utimaco Softwareを株式公開買い付け(TOB)により買収する計画を発表した。買収金額は1株当たり14.75ユーロで、総額約2億1700万ユーロを見込む。これにより、エンドポイントセキュリティ分野に参入することになる。

公開買い付けは8月に開始し、10月の完了を見込んでいる。すでにUtimacoの最大株主であるInvestcorp Technology Partnersと、Utimaco株24.99%を株式と現金で取得することで合意したという。

Utimacoは、「SafeGuard」ブランドでデータ暗号化などエンドポイントセキュリティ技術を提供するベンダー。Sophosは同社の技術を取得することで、情報セキュリティ/コントロール戦略を強化する。

買収後、Utimacoはデータセキュリティを担当する新事業部として運営され、SafeGuardブランドは、Sophosのサブブランドとなる予定。

Sophosはまた、TOBとは別にUtimacoのセキュリティスイート「SafeGuard Enterprise」に関してUtimacoと再販契約を締結したことも発表している。