日本でもSEOの認識が高まり、検索エンジンに対してより有効なコンテンツの作成方法やURLの作成方法が議論されるようになってきた。ここではURLの側面からHTMList.comに掲載されているA Simple mod_rewrite Tutorial: SEO-Friendly, Attractive URLsを紹介したい。これはApacheのmod_rewriteモジュールを使ってより読みやすくて魅力的なURLを実現しようというものだ。
A Simple mod_rewrite Tutorial: SEO-Friendly, Attractive URLsはひとつのURLを例に上げながら、最終的にどういったURLに変換するかを含めてmod_rewriteの有効化方法や変換規則の記述方法を説明している。最近ではブログが発達したため自分でWebサーバを構築する機会は少なくなったが、Apacheの管理をすることになった新人管理者にはいい題材といえそうだ。
mod_rewriteモジュールを有効にするにはhttpd.conf設定ファイルにあるrewrite_moduleの行のコメントを削除して有効化すればいい。あとは有効にしたいパスに対して「Options +FollowSymLinks」「RewriteEngine On」の設定を追加する。その後、リダイレクトの規則を「RewriteRule PATTERN DESTINATION [FLAGS]」のように書いていけばいい。
A Simple mod_rewrite Tutorial: SEO-Friendly, Attractive URLsではPATTERNで指定できる正規表現の記述方法についてもまとめてあるので参考にするといいだろう。mod_rewriteはSEO向けのURL生成やパーマネントなURLを用意するためにも活用できる。HTTPステータスコードも指定できるためURLの変更通知にも使えるなど、使い始めるとかなり便利なモジュールだ。
ただし留意点もある。コメントにもあるが、サイトの規模が大きくなりさばくべきページビューが増えてきた場合、mod_rewriteモジュール使ってURL変換処理を実施するとそのオーバーヘッドが無視できなくなる可能性がある。そうした場合には、静的にコンテンツパスを作った方がいいだろう。また規則自体がかなりわかりにくいところがあり、混乱を引き起こす可能性も高い。そのあたりを考慮して活用を検討するとよさそうだ。