フィンランドNokiaと米QUALCOMMは24日(現地時間)、特許クロスライセンス契約を結ぶことで合意したと発表した。Nokiaは、QUALCOMMに対し継続的な特許利用料と前払い金を支払い、欧州委員会での申し立てを取り下げる。契約期間は15年間。金額は公開されていない。

今回の合意により、Nokiaは自社モバイル端末やネットワークインフラ機器でQUALCOMMのすべての特許を利用できる権利を取得する。ただし、QUALCOMMと直接競合する製品には利用しないという。また、QUALCOMMはNokiaの技術を自社チップセットに利用できるようになる。

この合意は、GSM、EDGE、CDMA、WCDMA、HSDPA、OFDM、WiMAX、LTEなどの規格をカバーする広範なもの。Nokiaはまた、欧州での苦情申し立てを取り下げるほか、WCDMA、GSM、OFDMAの重要な特許についてQUALCOMMに帰属することも認めるなど、全体としてQUALCOMMに有利なものとなった。

両社は2005年より特許を巡って対決関係にあり、今週米国で公判が開かれる予定になっていた。