Intelは22日 (米国時間)、OSCON 2008の会場で並列化処理ライブラリの最新版「Intel Threading Building Blocks (TBB) 2.1」をリリースした。動作環境はWindowsとMac OS X、およびLinux。サポートされるCPUはIntel Pentium 4 / D / Xeon / Core / Core 2、LinuxシステムのみItaniumが対象に含まれる。
Intel TBBは、アプリケーションのスレッド化を簡素化するためのC++ランタイムライブラリ。スレッドをCPUコアに割り当てる作業は必要なく、並列アルゴリズムテンプレートから選択するだけで、Intel製CPUのマルチコア性能を引き出すプログラミングが可能。
今回のリリースでは、Windows用開発環境のVisual Studio 2008をサポート。動作中のタスクを干渉しないスレッドの作成が可能となったほか、新しいタスク・アフィニティー・スケジューリング機能の実装により、以前のバージョンのシンプル・タスク・スケジューリングに比べパフォーマンスが向上している。
日本ではエクセルソフトが販売を担当、Windows / Mac OS X / Linux版ともシングル・ユーザ・ライセンスの価格は税込40,740円。サポートサービスも別途提供され、シングル・ユーザ・ライセンスの価格は税込16,380円。