The JRuby communityは19日(米国時間)、JRubyの最新版となるJRuby 1.1.3を公開した。JRubyはJavaで開発されたRuby実行環境。インタプリタとしてもコンパイラとしても動作し、特にここ最近のリリースでパフォーマンスを大幅に向上させている。
JRuby 1.1.3は1.1系の3回目のリリース。互換性の向上とパフォーマンスの改善に注力したリリースと位置づけられている。JRuby communityでは3-4週間ごとのクイックリリースを実施することでユーザからの問題報告を促進し、JRubyの開発を加速させる狙いがあるとしている。
JRuby 1.1.3は1.1.2から82の問題が修正されているほか、インタプリタの処理性能が大幅に向上している。そのほかjrubycコンパイラの使いやすさの向上やメモリ使用量の削減、入出力処理まわりの修正、デバッグサポートの改善などが実施されている。マイナーリリースだが多くのバグが修正されているため既存のユーザはJRuby 1.1.3へ移行した方がいいだろう。開発周期が早いため、こうしたマイナーリリースでバグが修正され、JRubyで開発したプログラムが問題なく動作するようになることもある。