東京エレクトロン デバイスは、高速デジタル信号処理用ボード「TB-5V-SX95T4-HSC」を発売した。米XilinxのFPGA「Virtex-5 SXT」を4個搭載しており、高速な並列演算処理が可能である。
「TB-5V-SX95T4-HSC」は、高速演算処理(HSC:High Speed Computing)のための評価ボード。CPU部分をFPGAに置き換えており、演算処理をハードウェアで実現できる。
FPGAには、24×18ビットのDSPブロック(動作周波数は550MHz)を640個備えた「Virtex-5 SXT」(XC5VSX95T-1FFG1136C)を採用。メモリとして512MビットのDDR2 SDRAMを8個、256Mビットのフラッシュメモリを1個搭載している。そのほか、DDR2 SDRAMコントローラ用などのリファレンスデザインを用意している。また、同製品を複数接続して使うこともできる。
価格は480万円(税抜)。宇宙天体・気象観測、DNA解析、空力実験、大規模画像アルゴリズムといった研究開発での利用を想定している。