The Jython teamは15日(米国時間)、Jythonの開発最新版となる Jython 2.5 Alpha0を公開した。JythonはJava仮想マシンで動作するように開発されたPython実行環境。2.5 Alpha0は2.5初のアルファリリース版とされている。バージョン番号的には2.3と2.4を飛ばして一気に2.5を目指すことになった。
Jython 2.5 Alpha0における新機能はジェネレータエクスプレッションの導入、ステートメントの導入、新しいスタイルクラスとしての例外の実現、CPythonに対応したUnicodeサポートの実現、デコレータの導入など。ANTLR 3.1をベースとした新しいパーサが採用されているほか、ASMを使うようにコンパイラがリファクタリングされている。
JythonのAlpha0が発表された2日後となる17日(オランダ時間)にはPython 2.6 beta2およびPython 3.0 beta2が公開された。Python 3.0のファイナルリリースは2008年9月に予定されている。PythonおよびJython開発者2名がSun Microsystemsに雇用されるなど、JythonおよびPythonは今後も開発の発展が見込める状況にある。