Gears (旧名 Google Gears)を活用したWebアプリケーションのオフライン対応が普及している。GoogleでもすでにGoogle ReaderやGoogle DocsがGearsを使ったオフライン機能に対応しているし、次の対象としてGmailやGoogle CalendarもGearsを使ったオフライン機能対応が進められているようだ。向こう2ヵ月の間にGmailやGoogle Calendarのオフライン対応が発表されるのではないかとみられる。
Gearsに関するドキュメントはいくつかあるが、Gears TeamのBrad Neuberg氏が公開しているCreating a Client-Side Search Engine With Gearsが興味深い。Gears、PubTools、Dojo、JavaScriptを使ってクライアントサイド検索エンジンを実装する話だ。Gearsには全文検索機能が実装されており、これを活用するという内容になっている。
Creating a Client-Side Search Engine With GearsはGearsを使った開発を実施するためのサンプル資料として有益だが、すべて読むにはちょっと長いかもしれない。ドキュメントの概要を掴むにはGears API Blogに公開された同ドキュメントの要約を先にチェックしておくといいだろう。まとめられている内容の概要は次のとおり。
- Gears全文検索機能とWorker機能を紹介
- PubTools検索をページに対して適用する方法を説明
- PubTools検索がソースコードやスニペットにおいてどのように動作するのかの詳細な解説
- PubTools検索で使われるDojoの紹介
- Gearsを使って作業する場合のティップやトリックの紹介
GearsはWebアプリケーションのオフライン化を実現するだけに止まらず、Webアプリケーションの動作を高速化する用途にも活用できる。今後Gearsの活用場所はさらに増加することになりそうだ。Gearsを使った開発の必要性がある場合にはCreating a Client-Side Search Engine With Gearsを一度閲覧しておくといいだろう。