米National Instrumentsの日本法人である日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は、「NI LabVIEW」のアドオンツールとして、複数のGPS衛星が発生する信号のシミュレーションを可能とする「NI GPSツールキット」の販売を開始したことを発表した。価格は28万4,000円(税別)。
同ツールとLabVIEWを併用することで、最大12機のGPS衛星(L1帯域のC/Aコード)の信号をPC上で作成することができるほか、RFベクトル信号アナライザ「NI PXI-5661」および低ノイズ用プリアンプ「NI PXI-5690」を使用し、障害などを含む現場のGPS実信号を受信して、HDDに記録することが可能だ。
さらに、RFベクトル信号発生器「NI PXIe-5672」を用いることで、HDDからGPSデータ波形を連続ストリーミングし、記録された信号を実験室で生成することにより、再度現場に足を運ばなくても、実環境のGPS受信機の評価ができるようになる。PC上で作成した理想的な信号であれば、最長12分半の反復なしのシミュレーション波形を、また現場で記録した実信号であれば、25時間の連続記録GPS信号を生成できるため、さまざまな状況下での受信機の応答テストが可能となる。