米Sun Microsystemsは7月9日(現地時間)、高密度・高パフォーマンスを特徴としたディスクストレージの新製品「Sun Storage J4000」シリーズ3機種を発表した。ギガバイト単価で1ドルを下回る価格設定となっており、既存の同クラス製品と比較して10倍の価格メリットがあると述べている。またサーバとストレージ装置を組み合わせたハイブリッド型のラックマウントサーバ製品"Thumper(開発コード名)"の最新版にあたる「Sun Fire X4540」も同日発表されている。
Sun Storage J4000は、ラックマウントの筐体に複数のストレージユニットを並べて配置できるストレージ・アレイ製品。SASまたはSATAの3.5インチHDDインターフェイスに対応し、SASの外部リンクポートを内蔵する。HDDユニットは専用のトレイあたり12台搭載が可能。このトレイへの収納可能HDD台数に応じて製品モデルが3種類用意されている。ギガバイト単価が1ドルを下回る価格設定がセールスポイントであり、ローエンドのJ4200で1台3000ドルからの導入が可能。同社が推進するSun Open Storage戦略のコアコンポーネントとなる製品で、同社によればOpenSolarisやZFSなどの製品/技術を組み合わせることでより高いコスト効果が得られるという。
今回ラインナップされた新製品は下記の通り。
また上記3製品のリリースに合わせ、SAS RAIDを構成するためのホスト・バス・アダプタ「Sun StorageTek SAS RAID HBA」の提供もアナウンスされている。このほか、Open Storage戦略の補強としてハイブリッドサーバの新製品「Sun Fire X4540」も発表された。シャーシ内に最大48台のHDD搭載が可能で、パフォーマンスが従来製品と比較して倍に向上している一方で、価格はほぼ据え置きとなっている。