VMwareは7月8日 (米国時間)、共同設立者の1人であるDiane Greene社長兼CEOの退任を発表した。後任には元MicrosoftエグゼクティブのPaul Maritz氏が任命された。
近年の仮想化への注目の高まりが、設立から同市場をけん引してきたVMWareへの大きな期待に転じている。今年1月に発表した2007年10月~12月期の決算は152%の増益。それでも周囲が期待していた伸びに至らずに株価が下落した。2008年1月~3月期に持ち直したものの、2008年については、売上が前年比50%増という従来の予測を下回るとしている。同社は7月22日に2008年第2四半期決算を発表する予定で、その前に経営てこ入れに乗り出した形だ。
Maritz氏は2000年までの14年間Microsoftに在籍し、Windows 95、Windows NT、データベース製品やツールなどの開発とマーケティングを管理していた。2003年にクラウドベースのPIMソリューションを開発するソフトウエアスタートアップ会社Pi Corporationを設立。2008年2月にPi CorporationがEMCに買収され、Maritz氏はEMC Cloud部門のプレジデントを務めていた。