ソフトバンク・ヒューマンキャピタルは2日、同社が運営する転職サイト「イーキャリアプラス」において、採用担当者向けに行った採用活動の実態調査の結果を公表した。
調査は、6月18日 - 6月21日の間、全国の採用担当者400人を対象に実施。その結果、2008年度の平均年間採用コストは1,439万円となり、前年度の3,298万円に比べて約6割減少し、採用活動が消極化していることが明らかになった。中でも著しく減少しているのは、第二新卒者の採用コストで、2007年度の682万円から253万円に1/3近く減少している。
一方、現在の人員過不足について「不足している」(14.3%)、「やや不足している」(50.5%)を合わせた6割以上が人材不足を実感している。特に不足している職種は、全体では営業関連、エンジニアの順に多く、インターネット関連企業の場合は、54%が「オープン、Web系」のエンジニアが不足していると答えている。
しかし、今後の採用計画については、16.2%が「あまり積極的な採用は考えていない」、8.8が%「採用はするが採用数は減らしていく」、10.3%が「採用の予定はない」と回答。全体で約1/3の採用担当者が今後の採用計画について消極的な姿勢を示しており、コストを抑えながらも必要な人員を確保しなければならない、採用活動の厳しい現状が伺える結果となった。
また、採用活動をインターネット関連業界と非インターネット関連業界で見た場合、2008年度の前者の平均年間採用コストは1,940万円。対して非インターネット関連業界では1,345万円となり、595万円の開きが見られた。さらに、大卒5年目の従業員への年収提示金額の平均では、インターネット関連業界は営業職で62.3万円、エンジニア職で132.9万円、クリエイティブ職で103.9万円増加し、非インターネット関連業界が各役職で13万から22万前後の増加を示したのに比べ、大きな伸びを示した。
そのほか、中途採用したいタレントには、エド・はるみがトップにランクイン。調査結果では「コミュニケーション能力に長けた明るいキャラクターや、礼儀やマナーを身に付けた振る舞いが採用担当者に支持されたものと考えられる」と分析している。以下、木村拓哉と島田紳助がそれぞれ2位に並んだ。