総務省が7月7日から18日の期間、「クールアース・テレワーク週間」を実施する。クールアース・テレワーク週間は、7日から北海道洞爺湖町で開催されるG8サミットにちなんで、7月7日を地球環境の大切さを国民全体で再確認し、年に一度、低炭素社会への歩みを実感するとともに、家庭や職場における取り組みを推進するための日として「クールアース・デー」と設定したことを受けて行われるもの。全国のテレワーク導入企業に対し、積極的にテレワークを実施する期間として参加を呼びかけるとともに、総務省においても職員によるテレワークを重点的に実施し、テレワークによる環境に配慮した取り組みを推進する。
今回、テレワークを重点的に推進するキャンペーンが打ち出された背景には、近年国際的にもテレワークのCO2排出削減効果が注目されていることにある。テレワークは、在宅勤務により通勤のための移動に伴うCO2排出を削減することができることや、ペーパーレス化やオフィスのフリーアドレス化によるエネルギー使用の削減も期待されている。日本は京都議定書において、温室効果ガスの排出量を2008年から2012年までの5年間で1990年比の平均6%を削減することを締約。さらに、今年3月28日に閣議決定された京都議定書目標達成計画では、地球温暖化対策のひとつとして、テレワークが打ち出された。
クールアース・テレワーク週間は、総務省と社団法人テレワーク協会が主体となって行なわれる。テレワークを集中的に実施することにより、テレワークが地球環境に優しいという意識を広め、テレワークによる低炭素社会の実現に対する国民全般の関心と理解を深めることを目的とする。
具体的には、総務省および地方総合通信局や日本テレワーク協会を通じて、テレワークを導入している企業等に対して、クールアース・テレワーク週間実施期間中の重点的なテレワーク実施を呼びかけるほか、期間中、参加企業各社がキャンペーンに参加していることをホームページなどを通して表明し、取り組み内容のPRを行う。総務省内でも職員によるテレワークを重点的に実施する。
また、総務省では同時に「クールアース・デー記念テレワークセミナー テレワークによる低炭素社会を目指して」を7月7日に開催する。テレワークを低炭素社会の実現という観点からも着目し、我が国が今後目指すべきワークスタイルやライフスタイルについて考える講演やパネルディスカッションが予定されている。