シトリックス・システムズ・ジャパンは3日、アプリケーション仮想化ソフト「Citrix XenApp」(旧Citrix Presentation Server/MetaFrame)で指静脈による本人認証が可能なシステムを開発したと発表した。同システムは日立製作所との共同開発であり、日立が「指静脈認証連携支援サービス」として販売する。価格は個別見積、販売開始は7月11日から、出荷開始は10月1日を予定している。
新システムは、シトリックスのXenAppと日立の非接触型端末「日立指静脈認証装置」(PC-KCA100)、サーバ上で指静脈データを暗号化し一元管理して認証を可能にする「指静脈認証管理システム」を連携させるもの。指静脈の利用によりID/パスワードの盗難・流出によるなりすましなどを防げるため、より確実な本人認証を実現できるとしている。
利用時には指を装置にかざすだけで認証可能であり、複雑で定期的な変更が必要なパスワードを覚えて入力する手間が省けるなど利便性が向上するという。 シトリックスは今後、アプリケーションの仮想化に加え、デスクトップやサーバの包括的な仮想化ソリューションを提供し、各ユーザー層に効率的かつオンデマンドなサービスをデリバリーするエンドツーエンドのソリューション構築を支援していくとしている。
日立はシトリックスのテクノロジー・パートナー・ベンダーとして、XenAppをはじめとするシトリックス製品により実現する仮想化ソリューションと併せ、セキュリティの強化と利便性の向上を実現する指静脈認証ソリューションを今後も提供していく予定だ。