OKIデータは25日、タイの生産拠点であるOki Data Manufacturing (Thailand) Co.,Ltd.(以下、ODMT)において、生産冷却水のリサイクルシステムを構築したことを発表した。同社では、同システムを31万バーツ(約100万円)で構築したが、年間4万8,960トンの冷却水を再利用することで180万バーツ(約600万円)の費用削減効果があるとしている。
同社はタイにおいて、カラーLEDプリンタ、ドットインパクトプリンタ、FAX、LEDプリンタヘッド、ドットインパクトプリンタヘッド、消耗品の生産を行なっており、ODMTは年間50万台のプリンタを生産する、同社最大の生産拠点だという。そのODMTでは、2006年度に使用した12万5,710トンの生産冷却水のうち、バキュームポンプ冷却用の4万8,960トンはカルシウムを含むため再利用できず、原油高や環境問題を背景に対策が求められていたという。
そこでこのほど同社では、循環型の生産冷却水リサイクルシステムを約100万円で構築。軟水装置の働きで排水の水質を再利用できるレベルまで引き上げ、今まで排水処理していた4万8,960トンの全量を循環利用できるようにしたという。これにより、冷却水の購入や排出にかかる費用を年間で約600万円コスト削減できるとしている。また、排水処理にかかるエネルギー消費が抑えられ、CO2排出量の抑制も期待できるとのこと。
同社では、今後も冷却水以外の使用水についても循環システムの導入に務め、エネルギー消費を抑えることで地球環境の保全に貢献していきたいとしている。