キヤノンは24日、大判インクジェットプリンター「imagePROGRAF」シリーズの新製品として、B0ノビに対応した2機種を8月下旬に発売すると発表した。今回発売されるのは、CAD、GIS(地理情報システム)出力用途向けのフラッグシップモデル「imagePROGRAF iPF820」と、ポスターや掲示物などの大量印刷用途向けの「imagePROGRAF iPF810」の2機種。

「imagePROGRAF iPF820」

両製品は、プリントヘッド駆動速度や用紙カットを高速化することで、A1サイズ1枚約25秒の高速印刷を実現しているという。さらに、用紙の給排に要する時間を短縮することで連続印刷時のスループット向上を図り、A1サイズを最速で毎分2枚の連続印刷が可能。また、印刷中でも交換が可能な700ml/330mlの2種類の大容量インクタンクや80GB大容量ハードディスクドライブの搭載など、大量印刷に適した高い生産性を備えているという。

「iPF820」は、種類やサイズの異なる用紙を2本同時にセットして切り替え使用できる2段ロール給紙や、出力物を収納する大容量バスケットを装備しており、多彩な用紙選択や大量プリントに対応した。一方「iPF810」では、印刷した用紙を自動的に巻き取る巻き取り装置をオプションで用意。長尺プリントを自動で巻き取ることにより、大量出力時の効率的な印刷をサポートするという。

iPF820の標準価格は169万8,000円、iPF810は119万8,000円(いずれも税別)。いずれも対応OSは、Windows2000/XP/Vista、Windows Server2003/2008。MacOSは、10.2.8以降となっている。