燃料電池実用化推進協議会(FCCJ)は25日、「家庭用燃料電池コージェネレーションシステム」の統一名称を決定した。その名は「ENE・FARM(エネファーム)」。これまで、東京ガスの「LIFUEL(ライフエル)」の名称で設置事業を行うなど、機器メーカーや設置事業者が独自の名称を使用してきたが、2009年度から世界初の量産販売が開始されることをにらみ、認知の促進を狙って統一名称を決定したものだ。
「ENE・FARM(エネファーム)」ロゴ |
7月7日~9日に行われる北海道洞爺湖サミットでは、日本の環境技術の展示・デモンストレーション「環境ショーケース」の一環として、松下電器産業、ENEOSセルテック、荏原製作所、東芝燃料電池システム、トヨタ自動車のエネファームが設置/実機運転される予定。
エネファームは、都市ガスLPガス灯油などから取り出した水素と空気中の酸素から発電し、廃熱を給湯に利用できるというもの。省資源性と低炭素性に優れた次世代のエネルギーシステムとして、2005年度から一般家庭への導入実験による効果測定などが、国の政策として行われている。実証事業を行う新エネルギー財団は、サミット開催前に省エネ/CO2削減効果を表す最新データを公開するとしている。